園芸の基礎知識

赤玉土と鹿沼土の違いは?粒・硬さ・酸度から選ぶ見方

執筆:NextMeet編集部 / 公開 / 更新

赤玉土も鹿沼土も、鉢の土に使う粒状の材料です。ただし、同じ用途で同じ量に置き換えられる材料とは限りません。買うときに分けて見たいのは、材料の由来、酸度、粒の大きさと崩れにくさです。

目次
  1. 赤玉土は赤土を選別したもの、鹿沼土は軽石質の用土
  2. 入れ替える前に、酸度の違いを考える
  3. 小粒・中粒と、硬質・焼成を分けて確認する

赤玉土は赤土を選別したもの、鹿沼土は軽石質の用土

赤玉土は、赤土を乾かして粒の大きさをそろえた用土です。水分や肥料成分を保つ性質があり、配合用土の土台として使われます。一方、柔らかい粒が崩れると細かい粉が増え、目詰まりにつながることがあります。製造者の赤玉土解説

鹿沼土は、軽石質の火山砂礫が風化した、淡い黄色の用土です。粒の中にもすき間があり、水分を保持しながら空気を確保する材料として使われます。肥料分をほとんど含まないことも特徴です。製造者の鹿沼土解説

つまり、どちらも「水を保つか、水を流すか」の二択で説明するものではありません。排水・保水・通気という言葉の意味は、別記事「排水性・保水性・通気性とは?鉢の土を選ぶときの見方」で整理しています。

入れ替える前に、酸度の違いを考える

培土メーカーのナガタは、赤玉土を弱酸性、鹿沼土を赤玉土より酸性を示す材料と説明しています。鹿沼土を選ぶときは、赤玉土より酸性寄りという違いを考慮します。色が明るいから、軽いからという理由だけで、別の材料との置き換えを決めないようにしましょう。培土メーカーの原材料解説

購入時には、育てる植物が求める酸度と、製品に示された性質を照合します。材料名だけで混ぜ終わった土のpHが決まるわけではないため、「鹿沼土を何割入れれば必ずこのpHになる」という計算はできません。

小粒・中粒と、硬質・焼成を分けて確認する

小粒・中粒・大粒は、粒の大きさを見る表示です。同じ材料でも粒を選ぶことができます。数値の粒径が記載されていれば、名称だけでなくその範囲を比べると、買い足す際の比較がしやすくなります。「小粒」という言葉だけから、別製品と寸法が同じだとは決めません。

硬質・焼成は、粒径とは別の情報です。鹿沼興産では「焼成硬質 赤玉土」と「硬質 鹿沼土」が別製品として扱われています。「硬質」と書かれているだけで加熱処理まで行ったと読み替えず、焼成の有無や原料の選別についての説明を見ます。焼成硬質赤玉土の製品例

長く粒の形を保たせたいなら、粒度に加えて崩れにくさの説明が選択材料になります。袋に細かな粉がどの程度あるか、微粉を除いた製品かも比較する点です。硬質という名称だけで、使用中に全く崩れないことまで保証されるわけではありません。

配合例を再現するときは、「赤玉土を使った」だけでなく、製品名と粒度まで記録しておくと、次回何を変えたのかを追いやすくなります。まずは同じ粒状用土として一括りにせず、酸度・粒度・硬さを分けて選ぶことが大切です。

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