園芸の基礎知識

軽石・パーライト・バーミキュライトの違いは?土に混ぜる目的から選ぶ

執筆:NextMeet編集部 / 公開 / 更新

軽石、パーライト、バーミキュライトは、土に混ぜて根の周囲の環境を調整する材料です。「軽い粒」という共通点があっても、原料や加工、得意な働きは異なります。色や見た目の近さだけで選ぶより、土の何を変えたいかから考えると区別できます。

目次
  1. 軽石は天然の多孔質な火山岩
  2. パーライトは、火山ガラスを加熱して膨らませた材料
  3. バーミキュライトは、水分と肥料成分を保つ働きにも注目する
  4. どれを買うかは、変えたい性質と言葉を対応させる

軽石は天然の多孔質な火山岩

園芸用の軽石には、火山活動でできた岩石を原料とするものがあります。粒の中に多数のすき間を持つ材料で、用土の排水や通気を考えた配合に使われます。

鹿沼興産の天然軽石は榛名山産で、粒の硬さや、ある程度の保水性も説明されています。この製品例からも、軽石を「水を全く保たない石」と考えるのは適切ではありません。産地や粒の違う軽石がすべて同じ性能だとすることもできません。製造者の軽石解説

配合例の軽石は、日向土でもよい? 日向土も候補になりますが、配合例と同じ製品・同じ性質とは限りません。グリーンライフ日向は日向かる石・ボラ土として材料を案内し、鹿沼興産の天然軽石は榛名山産です。「軽石」という名前だけでは、産地や製品は一つに決まりません。購入時は、粒径や硬さ・加工、配合用などの用途を製品説明で確かめます。グリーンライフ日向の材料紹介、鹿沼興産の天然軽石

粒の呼び方も共通規格とは限りません。例えばイワモトの日向土(厳選5L)は、小粒3〜6mm、中粒6〜12mmという表示です。これは当該製品の例で、別商品の小粒と同じ寸法を保証するものではありません。元の配合例に製品や粒度の指定がない場合は、同じ配合を再現できたと決めつけず、使った製品名と粒度を記録しておくと見直しに役立ちます。イワモトの日向土の製品表示

パーライトは、火山ガラスを加熱して膨らませた材料

パーライトは、原料となる火山ガラスを加熱して膨張させた軽い材料です。土の軽量化や空気を含む構造をつくる目的で使われます。粒の表面や開いたすき間には水を保持する働きもあり、単に「乾かすためだけの材料」ではありません。Perlite Institute「Why Perlite Works」

製品を比べる際は、園芸用であることに加えて、粒の大きさと用途の説明を見ます。粗い粒と細かい粒を、名前が同じという理由で同量置き換えれば、同じ土になるとは考えないようにしましょう。

バーミキュライトは、水分と肥料成分を保つ働きにも注目する

バーミキュライトは、ひる石を加熱して膨張させた材料です。薄い層が開いたような構造になり、軽く吸水性のある粒ができます。Vermiculite Associationの原料・加工解説

園芸では、水分や肥料成分を保つ性質も利用されます。粒の間の空気だけでなく、水もちや肥料成分の保持を考えて配合する点が、選ぶ際の手がかりです。保持する働きがあることと、それ自体が必要な肥料をすべて供給することは別です。同協会の園芸用途解説

どれを買うかは、変えたい性質と言葉を対応させる

粒の形を保ちながら空気や水の通りを考えるなら、軽石の粒度・硬さが比較点になります。軽量化も目的ならパーライト、水分や肥料成分を保持する材料を検討するならバーミキュライトが候補です。いずれも複数の働きがあるため、この整理は一つの材料だけがその働きを持つという意味ではありません。

買う前には、材料名、粒径または粒度、配合用か別用途かを見ます。土に混ぜる用途と、鉢底に層として敷く使い方も同じではありません。鉢底石としての要否は別の判断なので、この3材料があれば必ず底へ敷くとはしません。

「通気を変えたい」「軽くしたい」など目的を一つ決め、使った製品と量を記録すると、次に比較する点が明確になります。植物ごとの配合比を決める前に、材料ごとの役割を区別しましょう。

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