園芸の基礎知識

腰水・底面給水とは?一時的な吸水と貯水式の違い

執筆:NextMeet編集部 / 公開 / 更新

「鉢底から水を吸わせる」と聞いたときは、一度の水やりとして吸水させるのか、水を蓄えて継続的に供給するのかを確かめましょう。同じように下から水が入っても、容器の構造と水の扱いは異なります。

目次
  1. 腰水という名前だけでは、期間は決まらない
  2. 一度の吸水と、継続して供給する仕組みを分ける
  3. 普通の受け皿と、専用の貯水部を同じに扱わない
  4. 方法を選ぶ前に、目的と対象を確認する

腰水という名前だけでは、期間は決まらない

腰水(こしみず)は、水を入れた受け皿やトレーなどに鉢を置き、鉢底から水分を吸わせる方法です。サカタのタネの用語集もこの使い方を説明し、過湿や水温、水を交換する必要性への注意を挙げています。種苗メーカーの腰水解説

ただし、「腰水」と書かれているだけで、吸水後すぐに水を切るのか、ある期間水を保つ管理なのかまでは決まりません。方法を教わるときは、対象の植物に加え、水を張る目的と、いつ水から離す管理かを確認します。

一度の吸水と、継続して供給する仕組みを分ける

バージニア協同普及事業の室内鉢資料は、下から用土へ吸水させる方法と、貯水部から芯を通して水を供給する専用容器を分けて説明しています。底面給水という言葉を見たときも、名称だけでなく水の通り道を見ましょう。大学の給水方式の解説

比べる点一時的に鉢底から吸水させる場合貯水式の専用容器を使う場合
水の供給元水やり時に用意する受け皿や容器製品に設けられた貯水部
確認する構造鉢底の穴から用土へ水が入るか貯水部から用土への供給経路と水位の管理方法
水の扱い吸水後の余り水と排水を確認する製品ごとの補水・排水・清掃の説明を確認する

この表は方法を区別するための整理です。「腰水=一時吸水」「底面給水=貯水式」と名前を固定するものではありません。また、専用容器がすべて同じ芯や底部構造を使うわけでもありません。

普通の受け皿と、専用の貯水部を同じに扱わない

メリーランド大学の通常の室内鉢の説明では、下から吸水させた後も余った水を捨てるよう案内しています。普通の受け皿に水が残っていることと、継続給水を前提に設計された容器は区別します。大学の室内鉢の水やり解説

専用容器では、給水や排水のための部品を説明書で確認します。例えばアップルウェアーの楽々菜園シリーズには、給水・オーバーフロー用の穴と、栓のある止水・排水穴の説明があります。この製品の栓の扱いを、別の鉢へそのまま当てはめることはできません。メーカーの貯水機能付き容器の説明

方法を選ぶ前に、目的と対象を確認する

確認したいのは、一度の吸水なのか継続的な供給なのか、普通の鉢なのか専用の機構があるのか、育てる植物と用土に合う管理かです。継続して用土を湿らせる方式も、すべての植物に適するわけではありません。

ここでは、全植物に共通する水深や時間は決めません。植物種別の発根管理や、長期間水を張る管理を始める際には、その植物・株の状態・用土・容器に合う根拠を別に確認してください。用語を知ることと、その方法を今の株へ適用できることは別の判断です。

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